はじめに
私は新卒からずっとエンジニアとして働いています。
数年前、私がフリーランスエンジニアになりたての頃、当時の上長に言われた言葉があります。
私は基本的に他人の言葉に左右されない性格なのですが、その言葉だけは今でも心に残ってるので紹介したいなと思い本記事を書いています。
「エンジニアに能力の差異なんてない。あるのはバックグラウンドの差異だけだ」
と言われました。一応説明しておくと、私個人に言われた言葉ではなく、何かの集会で言われました。
当時は正直、業務委託(場面場面で有識者を雇う契約)についてもよく分かってなかったので、あんまり深く考えませんでした。
でもフリーランスとして様々な会社様および様々なメンバと携わる機会が増えるにつれ、この言葉の意味が分かってきました。
確かにそう、って思った
「エンジニア」という言葉、私は正直あまり好きではありません。範囲が広すぎるからです。
「デザイナ」さんもそう(私の専門外ですが)。バナーを作るのが上手い人だったり、Webサイトを作るのが上手い人だったり、映画を作るのが上手い人だったり、様々でしょう。
要は、一言でエンジニアと言っても、その人のバックグラウンド次第で出来ることに違いがあるのは当たり前でしょうと。
例えば、以下のような例です。(人によるという意見はさておき)
- SIer出身の人は、コーディングよりマネジメントや顧客調整の経験の方が豊富
- バックエンド5年やってたエンジニアが、フロントエンドの知識に乏しいのは当たり前
- バックエンドエンジニアだからと言って、セキュリティに詳しいかは別問題
などなど。
結局何が言いたいの?
ある一面だけを見てその人を評価するのではなく、その人の得意なところを見つけてタスクを割り振るのが、優秀な(まともな)マネジャーの仕事ではなかろうかと。
その上で割り振れるタスクが無ければ、解雇すれば良いのではなかろうかと(その人を否定するという意味ではなく、今の会社に必要な人材ではなかったという当たり前の判断をするという意味)。
要は、一面だけで判断してもお互いメリットないよね?という思いと、自分勝手な考えだけで他人を評価するのもメリット生まないがちという戒めになりました。